築120年程度の古い民家のリノベーション。
一人暮らしの施主の生活は、仕舞われる場所のない様々なモノで溢れていた。
それは乱雑ではあるけれど、「手を伸ばせば必要なモノがそこにある」という、施主にとってはある種快適な生活であった。
僕らはそんな生活を否定すること無くその場をより美しく変容させる為、大きな大きなテーブルを設置することにした。
それは、モノとそれらにまつわる生活を、1つのテーブルでまかなってみようという試みだ。
テーブルは、キッチン・洗面・家電・階段なども載っていて、くつろぐ、テレビを見る、パソコンをする、電話をする、読み書きをする、食べる、料理をする、顔を洗う、といった様々なアクティビティを受け止める。
また、そこにはたくさんのモノが置かれる。
新聞やリモコン、ノート、文具、食器、お菓子、読みかけの本や雑誌など、それらは全て置きっぱなしで構わない。
天板のサイズが6畳程もある大きなテーブルには、いつも空白のスペースが残っている。
そこは生活のプラットフォームなのだ。
実際の使われ方は、これから僕たちの思っても見なかった方向へ行くかもしれない。
そんな予想だにしないテーブルの上の姿を見るのが、訪れるたびの楽しみとなった。
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